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本日は、2023年10月29日(日)に参拝しました福井県小浜市の萬徳寺の御朱印をご紹介させていただきますので、最後までご覧いただけますと幸いでございます。
萬徳寺の概要について
萬徳寺は、福井県小浜市にある高野山真言宗の寺院。
山号は延宝山、本尊は阿弥陀如来。
創建は不詳ですが、文永2年(1265年)の若狭惣田数帳に存在が記されています。
室町時代初期の応永年間(1368年〜1374年)に、安芸国円明寺の覚応法印が、極楽寺を天台宗から真言宗に改宗し、寺号も正照院と改めました。
天文13年(1544年)、罪人が入寺すれば助かるという若狭唯一の「駆け込み寺」となり、慶長7年(1602年)に寺号を萬徳寺と改めました。
萬徳寺の最大の見どころは、本堂の南西方の斜面を利用した埋石式枯山水庭園です。
庭園は、主要部は1,800㎡、白砂敷き部分は約240㎡、斜面中段の中心部に2.2mの本尊石を配しています。
庭園は、5月から6月にはつつじ、10月下旬から11月中旬にはもみじが、白い砂と山の緑と見事な調和を作り出しています。
萬徳寺は、若狭八ヶ寺の一つに数えられる歴史ある寺院であり、福井県若狭地方の観光スポットとして人気を集めています。
萬徳寺の由来について
一三七◯年頃(南北朝時代)、安芸国円明寺の僧覚王が廻国し、この地に以前からあった極楽寺にとどまり、寺号を正照院に改め真言宗を広める。
戦国時代、若狭国を治めた若狭武田氏が、当寺を祈願所として国中の真言宗本寺としt。また、武田信豊(第七代当主)が一五四四年(天文一三年)若狭国における駆け込み寺とする旨の文書を印している。
一六◯二年(江戸初期・寛永一一年)、酒井忠勝が小浜藩主となった以後も代々の祈願所として庇護を受け、国主に尊崇された寺院である。
名勝庭園をのぞむ書院(江戸初期の建造)は上段の間をとり、藩主の休憩の用に供した。
「高野山真言宗 萬徳寺」パンフレットより(抜粋)
萬徳寺の境内について
萬徳寺を参拝した際、境内を散策しながら写真に収めてみましたので、その一部をご紹介させていただきます。
埋石式山水庭園と茅葺き屋根の書院
拝観受付後、こちらの書院にて、庭園を眺めながら住職から萬徳寺の由来や庭園などの説明を受けることができます。
書院には、江戸時代の藩主休憩の間があり、現在の天皇陛下が(昭和57年)休憩に使われた部屋として、見学することができます。
住職からの説明を一通り聞き終えて、境内を散策することになります。
訪れた当日は猿の大群が境内を縦横無尽に走り回っていました(ちょっと怖かったです…)。
まだ紅葉には早く、境内は参拝客もおらずにとても静か。
本堂の南西方の斜面を利用した埋石式枯山水庭園は、主要部は1,800㎡、白砂敷き部分は約240㎡、斜面中段の中心部に2.2mの本尊石を配しています。
庭園は、5月から6月にはつつじ、10月下旬から11月中旬にはもみじが楽しめます。
上部が木々で覆われており、先が見えない石段。
石段の手前には、小さな池があります。
白砂利と山門の先には、里山の風景が広がっています。
境内の木々は少しずつ赤く染まっていますが、紅葉の見頃はまだ少し先のよう。
石段の途中で見上げてみると、少しずつ本堂の姿を伺うことができます。
本堂まであと少し。
本堂の手前は木々が生い茂っており、厳かな雰囲気を醸し出しています。
本堂
本堂は左手の扉から本堂の中に入ることができます。
猿が侵入するため、良く閉めて欲しいと住職がおっしゃっていましたが、猿は本堂の屋根にもたくさんいて、他の群れの猿を威嚇していました。
本尊は国指定重要文化財の阿弥陀如来像。
平安時代後期(約1,000年前)の作で桧の一木造りだそうです。
木目が美しく、所々の傷は歴史を感じさせてくれる本堂。
本堂からの境内の風景
書院の茅葺きが茂みの中から見えます。
里山の風景も少しだけ。
萬徳寺の御朱印について
萬徳寺の御朱印と御朱印に関する情報を紹介させていただきますので、参拝時の参考にしていただけましたら幸いです。
なお、萬徳寺では、無量寿如来(若狭国藩主祈願所)と馬頭観音菩薩(若狭観音霊場第15番)の2種類の御朱印をいただくことができます。
ちなみに、無量寿如来は阿弥陀如来の別名であり、はかり知れないほどの長い生命という意味があるそうですよ。
時間 | 8時30分〜17時00分 |
場所 | 拝観受付 |
無量寿如来(若狭国藩主祈願所)の御朱印
初穂料 | 300円 |
御朱印帳への書き入れ | 可 |
馬頭観音菩薩(若狭観音霊場第15番)の御朱印
初穂料 | 300円 |
御朱印帳への書き入れ | 可 |
拝観受付時に御朱印帳をお預けすることで、拝観中に御朱印を書き入れていただくことができます。
萬徳寺の詳細について
萬徳寺の詳細情報をご紹介させていただきますので、参拝時の参考にしていただけましたら幸いです。
寺院名 | 萬徳寺 |
山号 | 延宝山 |
宗派 | 高野山真言宗 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
創建 | 不詳 |
開基 | 不詳 |
札所等 | 若狭観音霊場第16番札所 |
文化財等 | 庭園(国指定名勝) 大山紅葉(国指定天然記念物) 木造阿弥陀如来坐像(国指定重要文化財) 絹本著色不動明王三童子像(国指定重要文化財) 絹本著色弥勒菩薩像(国指定重要文化財) 童子経曼荼羅図(県指定有形文化財) 中阿含経(県指定有形文化財) 絹本着色千手観音像(県指定有形文化財) 絹本着色愛染明王像(県指定有形文化財) 絹本着色十三仏図(県指定有形文化財) 両界曼荼羅(市指定有形文化財) 日本紅葉の名所100選 |
参拝時間 | 8時30分〜17時00分 |
参拝料金 | 400円 |
所在地 | 福井県小浜市金屋第74号23番地 |
電話番号 | 0770-56-2308 |
ホームページ(参考) | https://www.obama-8-temples.jp/temples/mantokuji/ |
萬徳寺の交通案内について
萬徳寺へのアクセスをご紹介させていただきますので、参拝時の参考にしていただけましたら幸いです。
車でのアクセスについて
- 舞鶴若狭自動車道小浜インターチェンジから約10分(約5.0km)。
駐車場
利用時間 | 8時30分〜17時00分 |
料金 | 無料 |
台数 | 20台 |
備考 | - |
公共交通機関でのアクセスについて
- JR小浜線小浜駅からタクシーで約10分。
- JR小浜線東小浜駅から徒歩で約30分(約2.1km)。
位置(Google Map)について
萬徳寺の参拝を終えて
最後までご覧いただきまして、心よりお礼申し上げます。
なお、この記事は、パンフレットやインターネット上の情報などを参考にし、作成させていただきました。
正確に記載するよう努めておりますが、万が一、記事の内容に誤りなどがございましたら、お問い合せからご連絡いただけますと幸いでございます。
御朱印は神社や寺院への参拝の証です。
旅先や出張先でご縁をいただいた神社や寺院を参拝させていただいた際、旅の思い出とともに持ち帰り、大切に保管させていただいております。
参拝や御朱印いただいた私の記録として、御朱印巡りを楽しまれている皆様にも情報共有を目的としておりますが、皆様にもご縁をお裾分けしたいという気持ちを込めて、ご紹介させていただいております。