新潟県妙高市の関山神社の御朱印をいただく!御朱印の詳細や境内の様子も紹介

この度は、神社や寺院の御朱印専門メディア「御朱印巡りの旅」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

本日は、新潟県妙高市に鎮座する関山神社(せきやまじんじゃ)をご紹介します。

関山神社の由緒

関山神社周辺文化案内図に書かれている由緒を記載します。

関山神社周辺文化財案内図

関山神社は、妙高信仰の拠点、妙高山を神体山としてまつる里宮とされています。

古くは関谷地内の巨木や巨石などが山の神霊が宿る神聖なものとされましたが、やがてその付近に社殿が建てられて祭祀場となり、仏教が伝来して以降は寺院を中心とした信仰の場に変化していったと考えられています。神仏が習合していた江戸時代まで関山権現(現・関山神社)の本尊とされた銅像菩薩立像(聖観音菩薩像・百済仏)は、七世紀頃に当地に持たされた可能性があります。

平安時代に入ると山岳修行を重視する密教思想が流入して道場化が進み、十二世紀には末法思想の影響を受けて弥勒仏または阿弥陀仏を評したとされる石仏が数多く造られ、中世には全国唯一の作例とされる「仏足」「舎利塔」「華判」の三つの図像を一石に刻んだ珍しい仏足石が造られました。明治時代に旧高田藩士によって編纂された書物には、この頃の関山の様子として、僧坊が七二区を数えたという伝承が記録されています。

このように古代から中世にかけて興盛したとみられる関山の寺院群でしたが、戦国時代末期の天正十年(一五八二)に織田信長の軍勢による侵攻を受け、ことごとく焼き払われて大きく衰退しました。

しかし、関山の信仰の場としての位置づけが変わることはなく、江戸時代の初頭には幕府の支援によって宝蔵院という天台宗の寺院が再興し、かつての祭礼も復活しました。宝蔵院は、関山権現や妙高山の祭礼に加えて、稲荷信仰・金比羅信仰・弁財天信仰などの民衆に広がりはじめた信仰に対しても関心を示し、それらを境内の一角に迎えて民衆の期待に応えました。そのため、現在の関山神社の周辺には、この地に隆盛したさまざまな信仰の一端を示す文化財が至るところに残されています。

関山神社周辺文化案内図

関山神社の境内

関山神社の鳥居

関山神社の鳥居。

御手洗池

社殿に向かって右手の御手洗池。

中部北陸自然歩道コース案内

妙高山麓関歴史と温泉のみちをテーマにした中部北陸自然歩道コース案内。近くには、温泉通が訪れる関温泉と燕温泉があります。

まず最初の狛犬。

手水舎

小さな滝のように岩を伝って水が流れる手水舎。造花が飾られており、鬱蒼とした空間に色を添えていました。

社殿前の狛犬。

関山神社 社殿・宮殿の案内

次の通り、関山神社 社殿・宮殿の案内から社殿・宮殿の説明を一部紹介します。

現在の関山神社の社殿は、ケヤキの良材を用いた入母屋造・妻入りの建物で、文化六年(一八〇九)に再建が始まり、文政元年(一八一八)に完成しました。本殿・幣殿・拝殿が一体化した構造をとり、各部に彫刻が多く施されています。また、社殿の最奥部に安置された宮殿は、一間社流造・こけら葺きで、社殿の再建に先立つ寛政二年(一七九〇)に建立されたものです。先の先端を紅白交互に塗り分けるなど、細部に華やかな意匠をみせています。

江戸時代後期に建立されたこれらの建物は、平成三十年三月に国の登録有形文化財に登録されました。

関山神社 社殿・宮殿の案内
関山神社の社殿・宮殿

あいにく補修工事の櫓が組まれていました。

関山神社の社殿・宮殿

社殿・宮殿を右横から眺めてみました。

関山神社の社殿・宮殿

関山神社の御祭神は三柱で、中尊に関山大権現の国常立尊(本地仏は聖観世音菩薩)、左尊に白山臺権現の伊弉冊尊(本地仏は十一面観世音菩薩)、右尊に新羅大明神の素盞鳴尊(本地仏は文珠菩薩)となります。

重巡洋艦 妙高 分祀記念碑

重巡洋艦妙高分祀記念碑は社殿の右側にあります。

夜貝石

説明書きがなかったため、詳しいことは分かりません。

座禅石

説明書きがなかったため、詳しいことは分かりません。

神輿殿

毎年7月三連休の土曜日と日曜日に関山神社の火祭が行われています。妙高山信仰から生まれた祭りで、1200年余りの伝統があり、仮山伏の演武や五穀豊穣を祈る松引き、神輿渡御などが行われます。

金毘羅堂

説明書きによれば、金毘羅堂は文政4年(1821年)に建立。妙高山から流れ出る水の神様を崇拝しているとのこと。

妙高堂の阿弥陀三尊像の案内

かつて妙高山の山頂にあった阿弥陀堂に安置されていた阿弥陀三尊像を、明治元年(1868年)の神仏分離施策によって、妙高山を仏の山とする考えが否定されたため、この三尊像は山頂から退去することになり、関山神社の脇に新たに建てられた妙高堂に安置されることになったそうです。

妙高堂

妙高堂は南参道にあります。通称、関山善光寺とも呼ばれており、仏像は善光寺(長野県長野市)の本尊の姿を起源としているとのこと。

関山石仏群の案内

妙高山の火山活動によって生まれた安山岩を使用した丸彫りの石仏で、民衆を極楽浄土へ導くとされる阿弥陀如来や、釈迦の入滅後56億7千万年後に現れて民衆を救うとされる弥勒菩薩と考えられています。

関山石仏群

堂の中には26体の石仏がありますが、その他にも関山集落に9体が点在しているとのことです。

関山神社の御朱印

社殿に書き置きの御朱印が用意されている

関山神社でいただくことができる御朱印は3種類で、妙高山登拝証1種類も用意されています(いずれも書き置きのものとなります)。

授与時間24時間
授与場所社殿
初穂料関山神社:300円
妙高山関山神社:400円
妙高如来:400円
妙高山登拝証(宝蔵院):400円
※料金は賽銭箱に投入してください。

関山神社

関山神社の御朱印(書き置き)

妙高山関山神社

関山神社の御朱印(書き置き)

妙高如来

関山神社の御朱印(書き置き)

妙高山登拝証

妙高山登拝証
妙高山登拝証(書き置き)

関山神社の旧関山宝蔵院庭園を周遊することは、妙高山を擬似登山することもであり、江戸時代に配布された阿弥陀三尊を象る妙高山登拝証をいただくことができます。

関山神社の概要

関山神社の概要です。

社名関山神社(せきやまじんじゃ)
近代社格県社
創建和銅元年(708年)
御祭神中尊 国常立尊(関山大権現) 本地仏 聖観世音菩薩
左尊 伊弉册尊(白山臺権現) 本地仏 十一面観世音菩薩
右尊 素盞鳴尊(新羅大明神) 本地仏 文珠菩薩
御利益身体壮健、健康長寿、家内安全
祭礼・行事弐年参り:12月31日 22時00分〜
初詣:1月1日・1月2日
妙高山山開き:6月30日〜7月1日
関山神社火祭り:7月三連休の土曜日・日曜日
所在地新潟県妙高市関山4804
電話番号0255-82-2464
ホームページ

関山神社への交通案内

関山神社への交通案内(アクセス)です。公共交通機関と車での情報をご紹介していますので、参拝の際のご参考になれば幸いです。

公共交通機関
えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン「関山駅」から徒歩で約20分(1.5kmほど)。または、「関山駅」前より「燕温泉」行きバスで5分「関山神社前」下車すぐ。

上信越自動車道「中郷インターチェンジ」から車で約10分。参拝者駐車場を無料で利用できます(約50台・無料)。

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ABOUT US
神社や寺院の御朱印専門メディア「御朱印巡りの旅」編集長
加賀百万石の城下町・金沢に住んでいます。 仕事はWEBマーケティングを得意とするコンサルティング業を営んでいて、趣味は神社仏閣巡りや御朱印の収集のほか、温泉や旅行、そして、写真などです。 仕事柄、全国各地へ出かけることが多く、訪れたその土地の神社に必ず参拝するなど、昔から神社はとても身近な存在で、いつの日か参拝の際には御朱印をいただくようになりました。 参拝の証でもあり、さらに私にとっては旅の思い出もある御朱印の話題を中心に、神社や寺院の御朱印専門ブログ「御朱印巡りの旅」を通じて、皆様にお届けできればと考えています。 また、神社や寺院の皆様を対象にしたホームページ制作やソーシャルメディア運用代行などのWEBマーケティングサービスを提供していますので、ご興味のある方はお気軽にご連絡いただければ幸いです。